国の目標が「2020年までに指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度」だったにもかかわらず、21年度の「雇用均等基本調査」(厚生労働省)では、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.3%にとどまり、女性の管理職登用は課題です。そんな中、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちは、どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、大日本印刷のメディカルヘルスケア本部でグループリーダーを務める大城玲美さんに話を聞きました。(取材・文/阿部祐子 写真/稲垣純也)

大城玲美(おおしろ・れみ)さん 40歳
大城玲美(おおしろ・れみ)さん 40歳
大日本印刷 メディカルヘルスケア本部 第2ユニット 事業開発第2部 第4グループ グループリーダー
グループリーダー(課長職)に就任は、入社16年目、39歳
【略歴】
2007年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。大日本印刷に入社し、研究開発センターに配属
2011年8月 産休・育休取得。夫の転勤の帯同でイタリアに移住
2013年5月 帰国・復職
2013年10月 事業開発センターに異動
2014年10月 ABセンター第3本部(現・メディカルヘルスケア本部)に異動。産休・育休取得
2015年5月 復職
2022年4月 グループリーダーに就任

【家族構成】夫、娘(11歳)、息子(8歳)

迷ったときは変化のあるほうへ

 2022年春に、メディカルヘルスケア本部でグループリーダー(課長職)に就任して1年がたちました。今言えることは、かつての私のように、管理職になることを全くイメージできないという人も、「大変そう」と臆せず、チャンスが来たら飛び込んで、管理職に仲間入りしてほしいということです。

 私が管理職への昇格を意識したのは、上司から「女性のキャリアアップを支援するための研修プログラムができたので参加してみないか」という打診を受けたときでした。それまでは管理職は自分にとって遠い存在だと思っていたので、少しためらいがありました。しかし、仕事に対して悩みを抱えていたタイミングでもあったため、声をかけてもらったのは何かの巡り合わせなのかもしれないとも思い、「迷ったときは変化のあるほうへ」というそれまでの自分のモットーに従って、飛び込んでみました。

 不安があったのは事実です。しかし、その気持ちを前面に出すことを恥ずかしいと思わず、研修中に「不安です」と言い続けたことで、新たな視点に気づき、前向きに捉えられるようになりました。