こんにちは、PANTSの滝口です。PANTSはふだん、ボードゲームの開発をしたり、商品やイベントをつくっています。この連載のタイトルは「思考のタガの外し方」。

まちおこしとは、そのまち独自の魅力を掘り起こすこと。だから、他のまちのやり方をまねしても仕方がない。むしろ、「ふつうはこうするよね」のタガを外して考えたほうがいいのではないか。

今回は、山形県山形市でラーメン消費量日本一を奪還する活動をした印刷会社・大風(おおかぜ)印刷を取材した。前編の「好きなことにチャレンジする担当者」編では、なぜ大風印刷は焼き肉のたれを販売したり、山形市のラーメン消費量日本一に挑戦しているのか、の理由を聞いた。

本編では、大風印刷はなぜ印刷会社の領域を大幅に超えた活動をしているのか、その理由を探ってみた。

酒販事業や手土産事業も手がけている

前編で見てきたように、大風印刷は「ビジネスマッチング」をキーワードに、印刷業以外の業務にも手を出している。例えば酒販事業。

渋谷さん「企業の周年記念なんかでお酒の記念ボトルのラベルの印刷をしたりするんですが、うちは単に印刷するだけじゃないですか。それじゃつまらないし、扱えるお酒にも限りがある。だから、酒販免許を取ったんです」

さらには、蕎麦やうどんの手土産品。

渋谷さん「これも、製麺所さんから麺を仕入れてうちで組み合わせて販売してます。うちの印刷以外の業務の最初がこの『ひっぱりうどん』からだったんじゃないかな。たぶん、7年くらい前から販売してます」

滝口「最初に考えたのは、だれだったんですか?」

渋谷さん「だれだったかな……覚えてないな……社長かな?」

高木さん「社長ってことにしておいたらいいんじゃないですか?」

渋谷さん「たしかにな、そうしよう。社長です(キリッ)」

滝口「なんですか、それ! ちなみに、印刷事業ってB to Bですよね。でも、『ニク愛好家』にしても『メン愛好家』にしてもB to C事業ですよね。B to Cって楽しいけれど、あまりもうからないことが多いと思うんです。社長はどうしてOKしてくれるんですか?」

そこにたまたま、大風印刷の社長・大風亨さんが現れた。なんでも、取材が行われていると聞きつけて足を運んだとのこと。オチャメな社長さんです。