電気通信大学は2023年11月26日に開催したオープンキャンパスにおいて、高校2年生を対象に、2025年度入試に向けた教科「情報」の試作問題体験会と、CBT(コンピューターを使ったテスト)システムの体験会を実施した。この試作問題と解答例は、同大のWebサイトで公開されている。

電気通信大学が体験会を実施した教科「情報」の試作問題より抜粋。問題は3問で試験時間は60分
電気通信大学が体験会を実施した教科「情報」の試作問題より抜粋。問題は3問で試験時間は60分
(出所:電気通信大学入試課)
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 電気通信大学は、2025年度入試から情報理工学域の一般選抜前期日程で、情報と物理、化学の3科目から2科目を選択する試験を課すことを決めている。また、2024年9月から11月に実施する予定の2025年度入学者選抜のうち、情報理工学域Ⅰ類(情報系)の学校推薦型選抜と総合型選抜で「情報Ⅰ」「数学」「非認知能力テスト」について、CBTを活用した選抜を実施する。

 2つの体験会は、2025年度入試に先立ち、「情報」科目の試作問題を体験したり、サンプル問題(情報・数学)を用いてCBTシステムの操作を体験したりすることが目的。「情報」体験会には約80人が対面受験し、遠隔受験で高等学校の団体受験者を含む約100人が参加した。CBT体験会には対面受験で50人が参加した。

 CBTについては、同大学 大学院情報理工学研究科 教授の植野真臣氏がCBTの普及状況や同大のCBT入試の特徴について解説した。CBTによる選抜は大学入試センターと共同で開発したシステムを活用する予定。CBTで数学の基礎学力と情報Ⅰの基礎知識を確認し、実際のプログラミング環境でプログラムを編集・実行しながら解答を求めたり、データ解析ツールを使いながら解答したりする。従来の紙による試験や口頭試験では測定できなかった実践的な学力を評価する。数学と情報Ⅰの知識問題は高校教科書の演習問題レベルだという。情報Ⅰのプログラミングとデータ解析のサンプル問題、およびCBTの練習用システムは公開を予定している。試験時間は情報Ⅰと数学を合わせて120分程度になるという。

CBTによるプログラムを編集・実行しながら解答を求める問題の例
CBTによるプログラムを編集・実行しながら解答を求める問題の例
(出所:電気通信大学「CBTの特徴や本学CBT入試に関する説明動画」)
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 電気通信大学は体験会で得られたデータを基に、実施結果の分析や試作問題の難易度等に関して検証し、2025年度入試に向けて準備を進める予定だ。